福岡さんが活動するビハール州ガヤでは、8月下旬から水害が続き、人々の生活の基盤が失われたほか、感染症の拡大など、日々状況は悪化しています。
福岡さんは、現在被災地域への緊急食糧支援にも取り組まれています。福岡さんのfacebookから、インド最貧困地域の現状の一端をご紹介します。以下の文章と写真は、福岡さんのfacebookから転載させていただきました。
「行政のスキームにアクセスする権利があるならちゃんとやってくれ!」と心の中で怒りながら直接的な活動をするための下準備は以下の様に進めております。
1.共に活動する社会活動家の人たちと村人がまず「変えに行けるかも」と考え出すために熱意をこめて現状が本来異常であることを伝える。基本的にはみなさん諦め切っています。
2.権力、地位のある友人とのコネクションを強化しつつ、その方々からの力で正していけるようにする。
3.村の人、社会活動家、権力や地位のある友人とみんなで変えに行く。
基本的に今直接働きかけにいくと身の危険さえあるので控えています。
インド最貧困地域の現状


ただ、私の活動の目標として20年以内にビハール州の汚職をゼロにともにしていくというものがマイルストーンとしてあります。
そのために今まさに教育活動をしている先の子供たちや村の人、社会活動家の数、コネクションを拡大し、”行動”に向けて準備をしつつ、もちろん変えに行けることから変えに行きます。
基本的に今ドキュメントを揃えてカードを取得しにいってもその後なしのつぶて、いくら問い合わせても明日、明後日までまってなどを一生繰り返されており、3,000INR程度の賄賂を渡さない限りは動かないという状況です。
実際に私自身が家族を連れてセンターに行ったこともあり、また他の社会活動家の方が行ったこともありますが、とりつく島もない状況です。
おそらく私や結び手が大きな行動を起こして潰されないためには10年ぐらいはかかるのかと考えています。
その間は寄付者の方、篤志家の方や企業のCSRなどに頼らせていただきつつ、今目の前の活動を前に進めるという計画で考えています。
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講師紹介
福岡 洸太郎 さん
NPO法人結び手 代表理事
福岡さんは、インドで社会活動を行う中で、「外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」ことを人生の唯一かつ最大の目的として掲げ、事業とNPOを運営されています。
2014年に東京大学を卒業後、バックパッカーとして世界一周。その後Adecco日本法人を経て2018年にインドの人材会社JAC Recruitment Indiaに転職。
コロナ禍には10,000人への食料・医療支援に従事。2021年にNPO法人結び手を設立し、教育・女性支援プロジェクトを開始。
2023年にはインド現地法人Musubi-Te Foundationも設立しました。 NPO法人結び手は、インドの貧困地域で子どもや女性たちへの基礎教育や職業訓練などの選択肢を広げる支援活動を展開しています。これまでに1,400人以上の子どもに教育機会を、9,000人に緊急食料支援を、800人に緊急医療支援を提供しています(2024年6月時点)。また、文字の読み書きができない村人が9割を占める地域で、子ども新聞の発行や、家庭内で可能なブロックプリント、バナナチップス販売、オンライン英会話などの女性の自立支援事業も手掛けています。
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